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概要
スラブ民族の古いことわざに、「疥癬（かいせん）にかかった羊からでも、一つかみの羊毛くらいはとれる」というものがあります。
怪しげな取引きであっても、せめて最低限の利益を確保する必要があるときに、この諺で心を慰めるのです。
「羊」は期待外れだったが、そのわずかな羊毛くらいは役に立つだろう、という意味です。
日光が降り注ぐオーストラリアでは、この考え方が文字通り採用されています。
ただ、「羊」は１匹ではなく、何百万匹もいます。
そのため、羊毛が山ほど集まることになり、「この羊毛を何に使えば、最大限の利益が得られるのか」というのが、最大の問題になります。
技術者と農学者はその答えを見つけました。
オーストラリアの牧羊
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羊毛の利用
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